ゲンゴロウの京都日記 part 2

メッスから帰国したくまが,ふたたび京都に舞い降りました。

近江商人屋敷

こんにちは、ゲンゴロウです。格安バスツアー、最後の訪問地は、五箇荘町。ここは近江商人発祥の地として知られています。

 

近江商人といえば、三方良し、の商い魂で有名。今だけ、金だけ、自分だけ、の正反対ともいえる彼らのポリシーは、混迷する現代に大きな示唆を与えてくれてる気がします。

 

五個荘町では、昔ながらの町並みと、近江商人屋敷を見学することができます。郵便ポストに黒電話、すべてが昭和な感じで、懐かしいことこの上なし。

 

近江商人は、質素倹約を旨としました。だから屋内も地味な作りながら、良い資材を用いて、長く住める堅固な作りになっています。

 

このお屋敷には、鈴木貫太郎の額が掲げられています。鈴木貫太郎といえば、終戦を導いた首相として名高い方。

 

その署名に一筋の傷。これは終戦工作に腹を立てた者が、刀でその名を切りつけた痕、といわれています。

 

この時期はひな祭りの真っ最中。なので、屋敷内にはきらびやかな雛人形が、所狭しと展示されていました。

 

廊下の隅の竹筒にも、さりげなく、可愛らしいお雛様。

 

天井からは吊し雛。繊細な手仕事に、ゲンゴロウ感動。

 

手作りのウサギ雛。これはこれで、かわいらしい。

 

こちらは現代作家のお雛様。清湖雛と呼ばれ、近江上布を使用して作られています。

 

色艶やかな布を配した、巧みな展示。琵琶湖の情緒を再現したかのような美しい色彩のグラデーション。今もなお生きる匠の技術に、胸が震えます。

 

最後の展示物は、日本各地の土人形。ひな人形とは打って変わって、素朴さ限りなし。ゲンゴロウも郷愁を覚えました。

 

これは、もしや・・・、あの有名な漫画のキャラのもじり?

 

こうして、ぼくの格安バスツアーも終わりを迎えました。次はどこへ行こうかな? また、お便りします。